道しるべ

病を治す神もあろうが 治らぬままに救われる道がある

選択本願(せんじゃくほんがん)

浄土真宗では、親鸞聖人を宗祖ともご開山とも仰いでいます。その親鸞聖人が恩師と仰いでおられるのが法然上人です。

法然上人は、すべての人々を平等に救おうと思し召された阿弥陀仏の願いを、選択本願とたたえられました。それは、阿弥陀仏が愚かな人には歩むことのできない、自力の難行を選び捨て、だれでも歩むことのでき、しかも最も易くてすぐれた行としてお念仏を選び取り、その念仏を私に与えて、とどけて救いを完成してくださるからです。

この仏の願いにしたがい、自力を捨てて仏力をたのむ念仏を、他力の念仏、選択本願の念仏と名づけられました。したがって、いつであれどこであれひたすら念仏申すことこそ、阿弥陀仏のお心にかなったまことの生き方であると、教えてくださったのです。

こうして、愚かでつたない私が救われる道は、ただひとつ、阿弥陀仏が大慈悲心より選び取り与えてくださった、今この口からこぼれるお念仏より他にないことを、お知らせくださったのが法然上人だったのです。山坂多い90年の生涯を、肩肘張らず、だからといって卑屈にもならず、凡夫のありのままにのびのびと親鸞さまが生きられたのは、このよき師との出遇いがあったからです。

今年も又親鸞さまと、よろこび上手の道を歩きましょう。

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