道しるべ

先祖のおかげでいのちがある

社会のおかげでくらしがある

念仏のおかげでよろこびがある

ご先祖をしのんで

浄土真宗の法事、年忌法要の意味は、ご先祖にお経をささげることではなく、亡き人の忌日を縁として、「仏さまのお徳をたたえ、お経にとかれているみ教えを、この私が聞かせていただくことにあります。

今の私たちの家庭生活は多忙をきわめ、家族もそれぞれ、別々に生活することが多くなりました。したがって、仏法をつぎの世代にあやまりなく伝えることが、たいへんむつかしくなりました。であればこそ、亡き人の法事をご縁とし、親族のものがつどい、仏さまの教えにあわせていただくことは、大へん有意義なことであります。

この機会に、私たちは決してひとりではなく、多くのご先祖のいのちのつながりの中で生かされていることと、そして何よりも、お念仏を共にしていることを確かめてゆきたい。そしてこのお念仏こそは、ご先祖から、この私の家庭に伝えていただいたものなのです。

ともに「なむあみだぶつ」と、となえることによって、ご先祖はもとより、ともすればばらばらになりがちな家族の心が、一つになれるはずです。単なる偶然によってこの世に生まれ、法事の縁にあい、お念仏をもうしているのではありません。彼岸(浄土)の世界に先だちゆかれた、あまたのご先祖から「念仏もうして生きよ」のごさいそくをうけているのです。

法事は、そのことを確認する日でもあります。

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