道しるべ

青いお空の底深く 海の小石のそのように

夜がくるまで沈んでる 昼のお星は眼に見えぬ

見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ

金子みすゞ

盆によせて

お盆がやってまいりました。このお盆というのは、亡き人を偲ぶというだけでなく、私たちこの世にあるものが、自分自身のおこないを省みると同時に、ものの考え方や生き方について深く思いをひそめるときでもあります。

目連尊者の母親は、生前に吝嗇(りんしょく…ものおしみすること、けちのこと)であったので餓鬼道に落ちてしまいました。その母親を救うために行われた供養が、お盆の始まりだと「盂蘭盆経」などに説かれています。餓鬼道というのは、吝嗇で施しの心にかけた強欲な人が陥る世界です。

この餓鬼道に至るさまざまな原因を眺めてみると、私たちの周囲には餓鬼道といって差支えのない事柄が満ちていることに気づかされます。しかし、この餓鬼道に陥るきっかけというものは、全部私たちの生き方、心のもち方の中にあるのです。

すべてを救いとって下さる阿弥陀仏の光の中にいる私たちは、仏恩に感謝し、亡き人に親しみの思いをよせ、感謝をすると共に、私たちの行き方を考え直す機会でもある訳であります。

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